仮性近視とは?
小さいお子さんの場合、本当は近視ではないのに近視のように指摘される仮性近視や調節緊張と呼ばれる状態があります。
近くのものを見るときには、眼の中のレンズ(水晶体)がふくらんで厚くなります。
この調節は、毛様体筋という筋肉が緊張したりゆるんだりしながらレンズのふくらみ具合を調節しています。
本を近づけて読みすぎたり、長時間ゲームをしたりするとこの筋肉が縮んだ状態が続き、レンズが薄くならないために遠くが見えにくくなってしまいます。
これを調節緊張といい、仮性近視と呼ばれています。小学校低学年の子供など、低年齢ほど仮性近視の割合が多いとされており、年齢が上がるにつれて、仮性近視の確率は減っていきます。
仮性近視かどうかを判断するには?
仮性近視かどうかを正確に調べるには、瞳孔を開いて調節ができないようにする目薬を使用します。
ただし、瞳孔を開く目薬はその効果が半日程度続き、しばらくはぼやけて見えにくくなってしまうので、なかなか簡単にはできません。
目薬を使わないと正確な状態がわかりませんので、視力検査や診察をした上で仮性近視とみなし、しばらく仮性近視の治療を行うこともが多いです。
仮性近視の治療方法は?
点眼治療(調節麻痺剤や調節機能改善剤による治療(ミドリンM・マイオピン点眼など)
点眼することで調節を麻痺させる(調節緊張を緩和させる)働きがあるため、仮性近視の治療によく使用されます。
しかし瞳孔が開いてしまい日中に点眼すると見えにくくなるため、仮性近視の治療として寝る前の1日1回の点眼で使用していきます。
マイオピンは、近視の進行抑制の効果のある点眼です。
ワック
望遠訓練ともいわれ、検査機器を両目でのぞくと遠近感のある写真が近づいたり遠ざかったりして動いていきます。
これを1回5分間見ているだけで毛様体筋が縮んだりゆるんだりを繰り返し、緊張をとる効果が期待できます。
治療に効果が出ないケースも
これらの仮性近視の治療は、必ず効果が出るとは限りません。
数カ月月程度これらの治療を試してみて近視の改善が見られない、またはさらに近視が進んでいくということであれば、仮性近視ではなく本当の近視になってしまっているケースが多いです。
本当の近視になっているようであれば治すことはできません。
点眼治療やワックなどの訓練を行うことも、本当の近視に対しては治療効果はありません。
その時は、眼鏡やコンタクトレンズの使用を検討しましょう。